吉田竜太

杭州アジアパラ競技大会 The 4th Asian Para Games Hangzhou

2023/10/30

Hearts meet, Dreams shine 

杭州アジアパラ競技大会が盛況のうちに閉幕しました。
金曜日、土曜日の日程では多くの子どもたちをはじめとしてスタジアムはほぼ満席となりました。
私のレース日程は早めに終わってしまいましたが、この歓声の中でレースが出来た選手はとても気持ちが良かったことでしょう。とても素晴らしい大会でした。

さて、私は23日の9時に1500m予選、17時半に5000mの決勝を走りました。
皆さんご存知のとおり(?)T54クラスは今大会の開催国の中国やタイといったパラリンピックでも表彰台の常連となる強豪がひしめいております。
予選1組を走った1500mは予選2組のタイムが速かったこともあり予選落ちでした。
夕方の5000m決勝は体も良く動き、落ち着いてレースを進めることができましたが勝負所での位置どりが悪くラストラップの加速にうまく乗れませんでした。7位でのフィニッシュとなりました。

7月のパリ世界パラ選手権での反省を活かし、レースへ向けての調整もうまくいって5000mはレースがとても楽しかったです。パリでは果たせなかった樋口選手と一緒にJAPANを着てレースが出来ましたし、結果は7位ですがこの選手達を相手に良くやったと思うとお褒めの言葉も頂きましたので終わってとても清々しい気持ちでした。
たらればを言いだしたらキリがなく悔いが無いわけではありませんが、パリ以降に取り組んできた事が間違っていないことを確認できたし他の改善点も見つけたので、結論は

「俺、まだいけるなぁー」

・・・以上です!

↓杭州第4届亚洲残疾人运动会 公式HPはこちら
(左から3つ目の賽事または右上のENをクリックしてCompetitionsから陸上だけではなく全ての競技の成績が見れます♪)
↓日本パラ陸連公式HPはこちら(日本選手団の成績とコメントが見れます!)

選手村について

今大会の選手村は個室でなんと部屋に洗濯機がついていて、暇な時はいつも洗濯をしていました(^^)
食堂はブッフェ形式で中華、南アジア、ヨーロッパ料理とブースが分かれていましたが、何を食べても中華料理でした笑
我々には食べ慣れた味ですし、なぜか白米はいつも固かったのですがお腹を壊すことも無かったのでとても良い環境で過ごすことが出来ました。これまでのアジア大会では考えられないくらい整った環境だったようです。
また人も良く帰国を前にレーサーなどの重い荷物の運搬を手伝ってくれたアンパンマンに出てくるらーめんてんしに似ている青年は、日本が大好きでいつか必ず日本に行くんだと言って(翻訳アプリで)、好きなアニメと歌を教えてくれました。小さい時にこれを見て育ったんだというアニメはデジモンで、かけてくれた音楽は宇多田ヒカルの「Prisoner Of Love」でした。上手に歌ってくれました。私も一緒に歌いました笑
大会に参加したアジアの44の国と地域の中で私は2つ3つくらいの国の挨拶しか知りませんが、村内をJAPANのジャージで歩いていると「おはよう」「こんにちわ」などいろんな国の人が日本語で挨拶をしてくれたのが印象的でした。日本という国はアジアの国々の中で特別な(良い印象を持たれた)国なのかな、と少し誇らしく思いました。

最後に今年は2度も日本代表選手として派遣していただいてレースが出来たことにとても感謝しております。ありがとうございました。


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