藤本怜央

日本リオ出場決定!!

2015/10/21
みなさんこんにちは。

早速ですが、10月9日から千葉で開催された『三菱電機アジアオセアニアチャンピオンシップ2015』にて、
日本は3位に入り、来年開催されるリオパラリンピックの出場権を獲得しました!
ご声援ありがとうございました!

今回この大会では日本代表キャプテンを務めさせてもらいました。
キャプテンになり始めて結果に最大集中することになったこの大会。
今まで多くの合宿や遠征を繰り返し、成長してきた今のチームメイトと本当に勝負をする大会でした。

この大会のひとつの山場は大会2日目の韓国戦。
韓国はロンドンパラリンピック予選で残り0.3秒まで勝敗が決まらず、最後のフリースローを韓国が落とし、
何とか勝利したという日本最大のライバル。そしてロンドンパラリンピック予選後すべての試合で日本が
敗戦しているという、ここ数年アジアのランキングトップを行く日本にとっては苦手意識のある相手でした。

しかし、リオに行くためには必ず戦わなければいけない相手であり、数年間しっかりとこの時期に韓国に勝つという目標のもと、
チーム一丸となって成長してきました。
初戦を非常に良いムードで戦い抜き、迎えた韓国戦、やはり序盤は韓国の高確率のショットと気迫に押されていましたが、
自分たちの作り上げてきたバスケットが確実に機能してきた後半からは終始日本ペース。
1つのショットをみんなで作り、オフェンスからディフェンスの切り替えを早く、
相手に簡単に得点させないアグレッシブなディフェンスを全員で40分間繋ぎ続け勝利!
この試合、多くの方々に本当に大きな声援をもらいました。その力も確実に背中を押してくれた、そんな試合でした。

予選リーグを2位で通過し、決勝トーナメントに進出、準決勝で世界チャンピオンのオーストラリアに敗戦し、
運命の3位決定戦でまた韓国と対戦しました。
日本は、世界王者のオーストラリアと前日に負けはしたものの全員で良いバスケットが出来、
さらに3位決定戦も見据えて疲労を極力分散する試合が出来ていました。
一方韓国は準決勝で出場権を決めにいったのか、最後まで厳しい試合展開。かなり体力が削られていたのだと思います。

準決勝の翌日の朝に始まった日本対韓国の試合は明らかに韓国チームは前日の疲労が残っていました。
しかし、やはり韓国チームは前半で一気にペースを掴もうと猛チャージを仕掛け、日本はまたリードを許す展開。
しかし、予選ラウンドに比べて明らかに動きの悪かった韓国チームのトーンダウンを見逃しませんでした。
ヘッドコーチのGOサインで日本は一気にプレスディフェンスに変えアップテンポなバスケットの持っていきました。
前半のうちに逆転に成功し、後半はリードを保ったまま試合が進みました。
この状況でも常に成長というテーマを忘れなかった日本は、選手全員が今できる最高のプレーを発揮、
試合中でも涙が出るくらいチーム皆が成長してきたことを感じながら勝利することができました。
キャプテンになり、選手全員に常に言っていた『最後が一番強くなくちゃダメなんだ!だから自分をチームを信じよう!!』
これを選手一人一人が実行してくれたことに僕は心から皆に感謝しているし、
僕をキャプテンとして支えてくれた選手全員を誇りに思います。

リオの切符は獲得しました。
しかし、本当のスタートラインにたったばかり、
この大会で勝った喜びと同じくらい負けた原因にこだわりを持たなければいけません。
僕たちはリオに出ることが目標ではなく、リオで『メダルを取る』ことが目標であり、その第一歩が始まったにすぎません。

僕はその目標のために大会の2日後にまた海を渡り、ドイツリーグに参戦しています!
全てはあと1年しかないリオで結果を残すために!
常に成長を続け、志高く挑み続けます!!

今後ともご声援よろしくおねがいします!!

藤本 怜央

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