吉田竜太

Challenge Tokyo Para 42.195km in 立川を終えて

2021/03/10 21:01:14

大会の意義

この大会が開催された目的は世界ランキングの上位2位までのタイムを上回ること、ただそれだけでした。
コロナ禍で参加枠取りの世界大会が全く開催できないことを受けてWPA(国際パラ陸連)は世界ランキングにより参加枠を割り当てることを決定しました。その割り当ては既に参加枠を獲得している選手を除く世界ランキング上位2位までであり、そのタイムを上回り参加枠を獲得することが我々参加選手への至上命令でした。目指すタイムは1:22:23です。

「Though we recognize that each marathon is different and the course, along with conditions on the day, will have an impact on athletes performance, but as we are all still faced with such uncertainties, allocating slots via one individual event is not possible under the current situation and therefore we hope that you can comprehend the decision. 」
マラソンは各々異なりコースもその日のコンディションで選手のパフォーマンスに影響を与えることは承知している。しかし、私達は皆、先行きが不透明な状況に直面しており、一つの大会において参加枠を割り当てる事が不可能となっている。今回のWPAの決定に対して皆様のご理解を頂きたい。
(02 October 2020 Tokyo 2020 Qualification System for Para athletes )

上記WPAの文書にもあるようにマラソン競技は気象条件やコース形態に結果が左右されるスポーツです。
一発勝負の参加枠取り大会が開催できないのでWPAとしても苦渋の決断をしたといったところでしょうか。

レース内容

立川駐屯地の滑走路を使用したこのコースは今年の箱根駅伝の予選会に使われた平坦な周回コースです。
目標となる世界ランキングのタイムを出すため参加選手みんなで細かく先頭交代をして風除けをしながらスピードを落とさず高速で走り続けることが要求されます。
しかし、2周目に入る段階で集団が分かれてしまい先頭集団は4人(副島・樋口・洞ノ上・私)だけになってしまいました。
当日は風が強かったので集団の選手が少なくなればその分1人1人の負担が増えスピードの維持が難しくなってきます。
ペーサーとして協力してくれた樋口選手が21kmあたりで抜けてからは3人で気持ちを切らさず走り続けましたが結果は目標タイムよりも8分以上遅い1:30:40で洞ノ上選手がゴールしました(私は2位で1:30:42でした)。
マラソングランドチャンピオンシップのようにこの大会の上位者が代表に決定するというものではないので1位でもタイムが出せなかった時点で参加枠は与えられません。
大会開催に尽力して頂いた皆さま、応援して下さった皆さまには大変申し訳なく情けない話ですが国内トップ選手のみを集めたこの大会で誰も参加枠を獲得できなかったので2020の車いすマラソン日本代表は枠を既に獲得している選手1名のみということになりました。
東京で行われるパラリンピックですから、花形といわれるマラソン競技に1人でも多くの日本選手が参加できるように選手のみならず全体の意思を統一してこの大会に向けてやれることはあったように思いますが、結局私自身その調整を諦めてしまいましたし、またレース開始早々に集団が分かれてしまった点を見てもレースを戦う前の準備段階から選手個人個人において温度差があったようにも感じられ、せっかく用意して頂いた舞台を我々自ら壊してしまったことは残念というよりもただただ情けないばかりです。

オリンピックなどの大舞台で負けた選手がテレビに向かって謝罪の言葉を口にする気持ちが初めて理解できました。

関係してくださった全ての皆さま本当に申し訳ありませんでした。

雁首揃えて結果が出せないなんて何がトップ選手だ。うっせぇわ

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