2015年 初戦
皆様
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
皆さんお正月はゆっくり過ごせましたか?
僕は1月1日から既にドイツに渡り、1月4日の試合の為にチーム練習に合流しました。
毎年正月はゴロゴロ過ごしていたので、この状況だけでも特別な1年の始まりだなと感じています。笑
年明けのドイツは年末よりも少し気温が上がっているかな?と感じていましたが、
スカッとした晴れ間は相変わらず少なく、曇りや雨や雪がちらつく毎日です。
1月1日に渡独し、2日午前からシューティングを開始、夕方にチーム練習が始まりました。
そして3日午前もチーム練習を行い、練習後そのままアウェイ戦に出発、片道4時間ほどの長旅でした。
4日の試合は、現在首位のLahn-dillという強豪チーム。
アメリカ代表、ドイツ代表、イギリス代表など各国の代表選手が所属する現在無敗のチームでした。
ただ、今回の試合に相手チームの主力であるアメリカ代表の2人が代表合宿のため欠場しており、
自分たちのバスケットをしっかりと継続すれば勝てない相手ではないという手応えははありました。
昨年は後半に逆転されて負けてしまうことが多かったので、試合の始まりの集中力だったり、
その最初の集中力やチームの連携を最後まで継続させるメンタルタフネスもこの試合の勝利へのキーポイントになっていました。
試合は序盤から1点差を追いかける接戦。
僕自身3Qで4つ目のファールをしてしまい、あと1つで退場になってしまう状況でのポイントになる試合終盤。
自分たちの積極的なディフェンスから、パスを回してのシュートが確実に決まり逆転!
残り1分半で相手がファールゲームに来ましたが、しっかりとコントロールした結果、
60対56で相手チームに数年ぶりに勝利しました!
話によると、相手チームが負けたのは3年ぶり位との事。
このような歴史的な場に入れたことが最高に嬉しかったですね!!
この勝利でまだプレイオフへの希望は残されました!
ここからが正念場です。ひとつひとつの試合を大切にしっかりと準備し、連勝していきたいと思います。
今年もご声援よろしくお願い申し上げます!!
藤本
2014年の最終戦
皆さんこんにちは。
気温が急に下がり寒い毎日が続いていますね。
日本も各地で雪が降っているようなニュースをこちらでも見ました。
ハンブルクも12月に入り、気温が一気に氷点下になりましたよ。
今までの人生で一番防寒を意識しているかもしれません。笑
ドイツでは12月から各地で『クリスマスマーケット』が開催されています。
これは、12月1日から1か月間毎日行われるお祭りのようなものです。
ドイツ各地の広場に食べ物やクリスマスに飾る装飾品などが露店で売られ、
朝から夜遅くまで賑やかに過ごします。
先ほど話したように、気温は氷点下の毎日ですが、その寒い中でも街に出かけて
様々な場所でホットワインを飲みながら伝統的な料理やクリスマスの時期にだけ
食べる特別なチョコレートを食べたりします。
世界各地からこのイベントの為にドイツに来るらしく、
1か月前には想像できない位の人で溢れています。
僕もチームメイトと一緒に出かけましたが、あの場所にいるだけで笑顔になり
とても楽しい時間でした。
普段なかなか言葉でコミュニケーションが取れない部分もありましたが、
このイベントのおかげで何か壁が壊せたような気がしています。
もちろんこの時期の名物のホットワイン(ドイツではグルーヴァインと言っていました。)も
試しましたし、ソーセージも絶品でしたよ!笑
そして、12月20日に2014年の最終試合がホームのハンブルクで行われ、
無事勝利で今年を終えました。
先月は4戦4敗という結果を残してしまいましたが、今月は3戦3勝。
一時は10チーム中7位まで順位を落としてしまいましたが、
今月の勝利で5位まで上げて終われたことになります。
9月にドイツに渡り3か月。色々不安だらけの中挑戦が始まりましたが、
ここにきてようやく挑戦していく楽しさを感じ始めました。
負けから学ぶこと、そして勝利の感覚をいつも頭において、
勝利という最高の結果を感じ続けて成功していくこと。
この2つを毎週のように学び、経験出来たことは、あえて環境を厳しいところに置いた
財産であると思いますし、これこそが自分が世界に挑戦すると決めた意義なんだと思います。
同じこと、当たり前のパフォーマンスの繰り返しがこんなに難しいことだと
教えてもらえた3か月でした。
最終戦が終了し、21日にドイツを離れ22日に日本に到着します。
年末はゆっくりできそうですが、リーグ戦の再開がなんと1月4日なんです。
時差ボケ解消などを考えて次回は1月1日にドイツに向かいます。
年明けから非常にバタバタしそうですが、それもまた特別なものとして前向きに頑張りたいと思います。笑
この1年SUSの社員の皆様に支えられ、本当に多くの挑戦、学び、成功に出会えることができました。
1人では到底叶えられなかった夢でした。
心から感謝申し上げます。
来年前半は、ドイツリーグのプレイオフ進出・ユーロリーグでの勝利・ドイツカップ戦優勝に繋がる大切な時期。
そして5月は宮城MAXとして日本選手権7連覇への挑戦。
秋には千葉県で2016リオ大会のアジア・オセアニアゾーン予選会が開催されます。
まさに挑戦し結果を出す年です!
来年も応援よろしくお願いします!!!
最後に、2014年残りわずかではありますが、皆様にとって素晴らしい1年だったと、
笑顔で2015年を迎えられますように。
藤本 怜央
北九州チャンピオンズカップ優勝!
2014/11/19 18:55:07
コメント (1)
皆さんこんにちは。
11月14日から16日まで開催された「北九州チャンピオンズカップ国際車椅子バスケットボール大会」に出場してきました。
この大会は今年で11回目を迎え、さらに今年から若手育成の大会と位置づけ、
世界の若い選手が参加する大会として開催されました。
私はOA(オーバーエイジ)枠としての出場。
試合をしながら、若い選手の目標になり、世界を相手にするにはこうあるべきだという心構えや、
技術などを実際にともに戦いながら伝えていくということが今回の仕事の一つでもありました。
参加国は、日本・韓国・オーストラリア・イギリスの4か国。
初戦の韓国戦は、世界選手権とアジア選手権でフル代表が負けているライバルチームでもありましたので、
この試合まで負けるわけにもいかず、チーム全員が高いレベルでプレーすることが出来、
見事白星スタートを切ることができました。
2日目のオーストラリアも力のあるチームで、試合終盤までシーソーゲームを続けましたが何とか勝利。
最終日を待たずに決勝の切符を掴むことができ、最終日は2試合イギリスと戦うことになりました。
このイギリスチームはU23のヨーロッパチャンピオンであり、しっかりとジュニアの育成プログラムが
作られて成長してきている国であり、今大会最大の山場になりました。
最終日1試合目、ここは日本の若い選手だけで戦っていくという方針になり、私は出場せず。
レベルの高いイギリスのバスケットに日本はリズムを作れずに敗戦。
ただ、今大会初めての敗戦をしたことで、多くの成長するポイントを若い選手が感じることができたことで、
決勝でしっかりと勝ちにいく準備が整えられたのかと思います。
最後の決勝は、勝ってメダルを首にかけるか、負けてメダルを首にかけるかで
今後の成長が大きく変わる一戦になることはわかっていました。
この決勝はチーム全員で戦うという方針のもと、私はスタメン出場。
負けたチームからその日のうちに勝ちを取ると言う、とても難しい使命を任され、久しぶりに緊張しましたね。
プレーをしながら教えていくこと、伝えていくこと、そしてその結果勝利していくことを、
この40分で若い世代に伝えていかなければいけないということは
、自分自身の挑戦でもあり、フル代表でキャプテンを務めている自分のプライドでもありました。
いつも通り、試合の序盤からリズムとテンポを握り、次の選手につないでいくことを
メインに考え、ゲームをコントロールしていきました。
出だしの感触もよく、交代する選手もしっかりと仕事をしてくれて無事に勝利。
この大会10年ぶり2度目の優勝を獲得しました。
日本代表でありながらも、いつもと違う立場での出場で、自分も多くの事を学びました。
また、次の日本代表を担う選手たちの素晴らしさと、確実にフル代表に迫っている若手の実力に大きな刺激をいただきました。
今年最後の国際大会を優勝で終えたことは、来年からの新しいスタートにきっと良い影響をもたらしてくれると思います。
大会が終わり、その翌日に北九州から羽田に戻り、そのままドイツに渡りました。
僕の挑戦はまだ続きます。
これからもご声援よろしくお願いいたします!!!
藤本怜央
北九州チャンピオンズカップ
2014/11/13 21:24:12
コメント (0)
皆さんこんにちは!
ドイツから帰国し、私は今北九州市にきています。
今回帰国した理由でもある、『北九州チャンピオンズカップ』に出場するためです。
この大会は、2002年に北九州市で車椅子バスケットの世界選手権が開催されたことをきっかけに、日本国内唯一の国際大会として毎年世界から3チームを招待し開催されています。
今回は、日本・オーストラリア・イギリス・韓国の4チームでの戦い。
また、今回は出場条件に年齢制限が設けられており、次世代の若い選手の経験の場として開催されています。
年齢上限は29歳。私は31歳ですが、オーバーエイジ枠として出場しています。
この大会ではキャプテンも若い選手に務めさせ、僕はベテランとしてチームに加わりました。
長く代表として戦ってきましたが、ベテランとしてチームに加入するのは僕自身も初めての事。
プレーだけでなく、精神的にもチームを、そしてキャプテンを支え、チームビルディングをしていかなければいけないと言う初めての挑戦になります。
戦いの中では歳など関係ありませんが、経験と、存在感をしっかりと発揮し、チームを勝利に導きたいと思います。
明日は、今年3敗している韓国との試合です。
今年負けて終わるわけにはいきませんので、初戦をしっかりと勝利でスタートしたいと思います。
ご声援よろしくお願いします!
藤本怜央
2014インチョンアジアパラ競技大会
2014/10/31 10:10:39
コメント (1)
皆さんこんにちは。
ご無沙汰しています。更新がストップしていてすいません。
この期間、私は韓国で開催された2014アジアパラゲームスに出場していました。
この大会は、健常者の大会の後に行われる障害者のアジア選手権で、僕自身この大会は2度目の出場になります。
前回大会は中国の広州で開催され、日本は優勝という成績を残しました。
もちろん今回も、アジアチャンピオンを目標にチームを作り上げ挑みました。
僕は、9月からドイツリーグに移籍している関係で、ドイツからの合流でした。
出発前日にドイツでリーグ戦を戦い、その後日本に向け出発、日本に到着後次は韓国行きの飛行機に乗り換え韓国に出発。。。
人生で一番飛行機に乗った1日でしたね。笑
大会は、7月に世界選手権で敗れている開催国の韓国と初戦を戦うという厳しい入りでした。
十分に作戦を練り挑みましたが1点差で敗戦。
黒星スタートになりましたが、チームとしては質の高いバスケットをして大会を着地できたことを収穫に、
大会期間中も成長していくという目標を立て、決勝でもう一度韓国に挑戦するという思いの元、
準決勝のイランを延長戦の末勝利!最後にもう一度ライバル韓国に挑戦する権利を手にしました。
最終日の決勝戦当日は、久しぶりに緊張しましたね。。。
必死に平常心を保とうとしましたが、ご飯もあまりおいしく感じず変にフワフワした感じでした。
会場に人が大勢入り、完全アウェーの中試合がスタート!正直試合の事はあまり覚えていません。。
それくらい上がっていたのかもしれないですね。
常に韓国にリードを許す苦しい戦いでした。
近くで話しても声が通らない状況での試合は初めてで、これがアウェー戦なんだと痛感しましたね。
試合は終始リードを許した韓国に敗れ準優勝。
君が代を必ず聞くと誓って戦った後の悔しさは今でも忘れません。
今までアジアでは車椅子バスケットを日本が引っ張っていた組織図が崩れました。
間違いなく今韓国がアジアで一番強いチームであることは間違いありません。
それを認めての再挑戦になります。
2016年のリオデジャネイロ大会に出場するには、韓国に何としても勝たなければ行けないからです。
強いところはもっと伸ばし、弱いところは時間をかけてしっかりと見つめあうことから目を背けずに成長していこうと思います。
大会終了後、日本滞在4時間でまたドイツに戻り、その翌日にドイツリーグ戦を戦いました。
成長の場は十分すぎるほど備わっています。
後は自分自身!!!
皆さんの期待に応えられるように、正面から挑み続けていきたいと思いますので、今後ともご声援よろしくお願いいたします!!
今後の予定
11月14日・15日・16日 北九州チャンピオンズカップ
藤本 怜央